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Posted by naturum at

2012年07月14日

月刊 おやつ 7月号

いやぁ~ほんとご無沙汰しております。

毎年のことで覚悟の上なんですがね、ほんと激務でして(汗)

前回の記事の後も、毎週末の釣行には出てます。

単独釣行メインですが、7月入ってからセリさんを呼んでランデブー。



週半ばから続く悪天候の中強行したわけですが

やはりそこは「嵐を釣る男セリ」w

ガイド役の僕は竿を持たずに(嘘)、

終始セリさんに釣ってもらうという計画(嘘)で

名ガイド(迷ガイド?)の実力をいかんなく発揮し、

増水で川通しで歩くのも厳しい川を釣ってもらいました。

結果的にいいますと、いやぁー厳しかった!

まぁセリさんだから魚引っ張り出しちゃいますが

僕なんかしこたま撃っても1匹もよう釣りませんでしたから(笑)

でも、増水の渓の釣り方のいい勉強になりました。

今度はもう少しいいタイミングでお越しいただければポテンシャルを体感してもらえるんじゃないかと思います。

次回はさくら氏にガイドを頼んで本物のあの川を味わいましょう!(ちゃっかり便乗する気満々)



でねー、その日の釣行も含め、その前後の釣行からちょっと悩んでまして。

撃てども撃てども、いいのが釣れなくてね。

まぁとても悪いタイミングに当たっちゃったとか、釣れない要因はあるんですけど

自分の釣りに自信が持てなくなってて。

こう言っちゃうと自分の釣りに自信があるのか!って思われちゃうかもだけど

「技術的に自分は上手だと自負する自信」

ではなく、

「技術は未熟でもそこに魚がいると信じて投げ続けられる自信」

という意味でね。


そりゃもちろんその時々で魚の付き場も考えてかなくちゃいけないんだけど

そこに魚がいると信じて投げ続けることって、すごく重要だと思ってるんです。

最初の1投が非常に大事ではあるけれど、

1投じゃ釣れないけど20投目でやっと出る奴だっているのも事実。

ここにはいるはず!と自信を持って攻めれるのと

魚いないんじゃないか?と自信が持てないまま数投で見切ってしまうのとじゃ

全然釣りの中身が変わっちゃうんですよね。


見切ったり、粘ったり、その繰り返しで遡行していくんで

自分の判断に自信が持てないと、全く釣りにならなかったりするんです。

釣りにならないというより、釣れるはずの魚を自分で見切ってるというか。


渓流2年生の僕には川を読む力もまだまだ全然ないし

このタイミングがいいとか匂いを嗅ぎつける鼻もないわけでね。


で、それに併せて、自分の釣りに対しての自信喪失。

えーもう欝状態でした。


で、これはもう釣ることでしか解決されないと思ってたんです。

とにかく川に通うこと。

これしか特攻薬はないと。


鬱状態で、さくら氏やセリさんの釣りを頭の中で再生し続ける日々。

でね、ふとその再現フィルムの中で、セリさんと釣行後の昼飯中の光景を思い出してね。

~~~
~~~

セ「今日の水量は普段と比べてどれくらい増えたんですかねー」

サ「どれくらいだろー、ちょっと調べてみようか」

サ「0.17って書いてあるけど、基準になる数値が0なんだろうか?」

セ「どうかわかんないですけど、今日の数値覚えてればどのくらいまでが釣りできて、どこまでいけば厳しくなるのかわかりますよねー」

サ「あーなるほど、そうだねー」


~~~
~~~




!!!

これだ!

毎日釣りに行くことはできなくても、釣りのために出来ることはある。

少しでも川のことを知ることだって今の自分にとってすごい大切なことじゃないか!

(ってずいぶん前に同じセリフを言ってたような…恥)

雨でどれくらい増水して、どれくらいで減水していくのか。

何かのきっかけになるはず!


そう思ってランデブー翌日の分からメインにしてる2河川の水位データ収集を開始。

この水位データってね、何の気なしに一回見るだけだとただの数字の羅列なんですけど

継続して見てると、すごい川の特徴が見えてくるんですよね。

もちろん観測点の違いもあるんですけど、急な豪雨で一気に増えたら収束も早いし

逆に降り続いた雨なら、収束が遅い。

もちろんその川の環境によっても大きな差が出るし一概には言えないんだろうけど。



そんなこんなで、データ収集し始めた翌日、

3日前までしか遡れなかったもののたった4日分ながら、

安定してる時の水位と大きく変動するときの水位変化とを見比べて、

このタイミングなら大丈夫と地元河川に繰り出した金曜日朝。

5時スタート、7時リミット。

水量申し分なし、濁りもなし、間違いない!

あの水位の数値ならこれくらいの状態ってことだな!

急激な増水や減水もしてないし、水温変化もそうないだろう。

よし、この状態なら必ず魚はいつもの自分のポジションで陣取ってるはず。

大丈夫!サイズは読めないけど、魚は必ず反応して出る!



単純でしょ、僕(笑)

でもね、こう思えることがすごく大事だったんです。

結果的に、例えノーバイトやノーチェイスで終わったとしても。

魚がいると信じて投げ続けられる自信にはなったんです。


開始数投で、7寸クラスをキャッチ。

ほら、やっぱり!

続けて、8寸クラスをキャッチ…直前でばらし(笑)

ほら、やっぱり!(笑)


そのあとも、出るところで出たり、出なかったりだったけど、自信を失うまでにはいたらず。

落ち込みが対岸のボサと絡んだ、いかにも~な場所が出現。

絶対出る!

ボサ下にアプローチすべく落ち込みの白泡の対岸際にキャストそのままミノーが

ボサ下を泳ぐようにトレース。

トレース。

トレース。

トレース。

トレー…



チェイスもないね(爆)




んだよ、もう!

すっげーうまそうじゃねぇかよ、あそこ!

くっそー、でんかー…



反対側をひとまず諦め、こちら側の落ち込みの白泡から岩盤際のコースを撃ち始める。

あっちでダメならこっちか…

こっちにも着いててもおかしくないな…

なんて考えながらの3投目…



ミノーの後ろを猛追する黒い影!

きた!

しかもでかい!

いけ、噛め!噛んでしまえ!

トゥイッチの幅をより細かくしてみたりしたけど多分出来てない(汗)

警戒というより興味を持って追尾してるように見えるその魚。

なかなかバイトしてこなかったものの

一瞬バランスを崩したというか、トゥイッチのリズムが変わったような瞬間にゴン!

バイトと同時に手首を返すようなアワセも入った!

…気がする!


おおおおお!

あれか、今のが食わせの…

いや、自分で作り出した「間」ではなかったな今のは。。。

偶然の産物!!(笑)




いや、そんなことよりも先に獲らないと!

プールのような場所だったため、浅い場所ほどの流れの力もそれほどなく

魚と僕と5lbのラインを通した1対1の綱引きが始まる。


近づくにつれ魚の姿がはっきりと見えてくる。

白いお腹と、はっきりとしたパーマーク!

ヤマメだ!

しかもかなり重い!

そっからはもう緊張というか、心臓バクバク状態。



バレるな!バレるな!

そう願いながら、数回の突っ込みに耐え、ヒヤヒヤのネットイン!



よっしゃぁあ!!!!!

ネットの中の魚を見て、再び思う。

夢じゃないよね?




リアフック2本が上下のアゴに。

下のフックはネットの中で外れたけど、上のは外すまで取れなかったから

あんな感じでフッキングできれば安心ってことだな。







少し銀がかってたけど

パーマークもしっかり残ってて、素晴らしくかっこよかった。

こんなヤマメがでてくれるなんて考えもしなかった。

鼻も少し落ちかけてるような気もするし。




歯のギザギザ感も申し分なしw






パーマークもこのとおり



久々にメジャーを当てると

自己記録更新の30.5cm♪

たった5mmだけど、一応尺アップ達成!

スタイルの割に、少し尾鰭が小さいかなーとは思ったけど

それでも十二分に満足させてくれた魚でした♪





写真があんまりだけど

すっげーかっこよかったんです!

綺麗だし、強そうだったし!


朝の6時から迷惑メールを諸先輩方に送信。

みんなが祝福してくれて最高に嬉しかったです。

ほんと仲間がいるからこそ超えられた気がします。


悩んでもがいて、糸口になるきっかけを模索して

いいタイミングを足りない頭で考えて、

たまたま釣れてくれただけかもしれないけれど

そこにいると信じて投げて誘って手にしたこの魚は

僕にとって「釣った」1匹に違いはないんです。

だからこそとても嬉しかった。

欝の後だったので余計に嬉しかったのかもしれないけど。

例えこれが泣き尺だったとしても同じ気持ちになれたでしょう。

僅かながらにでも30オーバーだったのは、運だけのもんでしょうから。





僕は「責めるのは己のみ」という信念で何事もやりたい人間なので

外的な要因で釣れないというよりも、自分に原因があるんだと、

釣れないのは自分の技術不足のせいだと考えていました。

いや、そう考えたかったのかもしれない。

それが自分のレベルアップにつながると今でも信じているし、

きっとこれからもその気持ちはなくならないでしょう。


でも、川の状況を読んだりすることだって、自分の力なんですよね。

いつでもどんな状態だって釣れるのが、上手い人というんではなくて

このタイミングなら釣れる、とかそういう読みができるのも、釣るための技術なんだと。

改めて実感できました。

もちろん、まだまだそんな力も技術的にも足りてないのは重々承知してますが

今回の釣行は僕にとって魚のサイズ以上に大きなモノをくれた気がします。


残り2か月半、どれだけ狙って釣れるか。

残り2か月半、どれだけ自分が成長できるか。

残り2か月半、どれだけ川を読めるか。


こっからが本格シーズン。

まだまだ精進の日々は続き鱒。































  

Posted by サンジ at 18:13Comments(7)ヤマメ